Kanehisa Laboratories

Fukuoka - Kyoto - Tokyo

KEGG MEDICUS

1990年代のヒトゲノム計画を契機とした実験技術革新の流れにより、あらゆる生物種でゲノムをはじめとした様々な分子レベルのデータを系統的に計測することが可能となってきました。そこから生命システムの機能を理解し、さらにはヒトの疾患や健康状態を知るために、バイオインフォマティクス技術の必要性がますます高まっています。金久研究室が開発した KEGG データベースは、このようなニーズに対応したもので、ゲノム機能解読の国際標準リソースとして広く利用されています。これをさらに発展させ、以下に示したトランスレーショナルバイオインフォマティクスの考え方に基づき、ゲノム情報を社会で活用するためのリソースとして開発しているのが KEGG MEDICUS です。
トランスレーショナルバイオインフォマティクス
対象 役割
研究者 ゲノム研究の成果を医療・創薬など実社会で活用する
ためのバイオインフォマティクス技術とリソースを提供
個別化医療
医療従事者
一般の人々
医薬品や疾患についての科学的理解を深めるための
バイオインフォマティクスリソースを提供
参加型医療


KEGG MEDICUS は科学技術振興機構NBDC事業推進部の統合化推進プログラムによる支援を受けています。
研究開発課題
ヒトゲノム・病原体ゲノムと疾患・医薬品をつなぐ統合データベース
研究開発期間
2022年4月〜2026年3月
研究開発課題要旨
ゲノムと疾患・医薬品を分子ネットワークで統合した「KEGG MEDICUS」を拡張し、ヒトゲノムおよびウイルスその他の病原体ゲノムの情報を社会で活用するための基盤データベースとして高度化する。より多くの疾患とネットワークの対応づけ、収録データの高品質化とともに、機能未知の遺伝子・タンパク質を多く含むウイルスゲノムについて知識を広く体系化する。