遺伝子の染色体上へのマッピング技術の開発

北海道大学理学部附属動物染色体施設

吉田廸弘

目標

 この研究では、染色体マッピングのために以下のような技術開発を行ないます。

成果

 図はFISH法の概略を示したものです。

 塩基配列が短い遺伝子のマッピングについては、新たに開発したスライド-PCR法を 用います。この方法は、スライドガラス上の染色体標本を対象とし、染色体DNAを直接PCR法で増幅するもので、染色体DNAを標識しながら増幅するかあるいは、染色体の特異的DNAを増幅後、標識したPCR産物とハイブリダイズすることにより、シグナルを検出します。

図の解説

FISH法によるマッピングの摸式図。 プロ−ブDNAと染色体とをハイブリダイズした後、蛍光染色によりシグナルを検出します。


参考文献

吉田廸弘: 遺伝子の染色体へのマッピング技術(1993)蛋白質核酸酵素増刊[ゲノム解析研 究]38:558-562

吉田廸弘:スライド−PCR法による染色体マッピング(1993)組織培養19:18-21