Date |
November 16, 2010 |
Speaker |
浅井潔、東京大学大学院新領域創成科学研究科、情報生命科学専攻教授 |
Title |
RNA配列情報解析技術の進展
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Abstract |
近年その重要性が注目されるようになった機能性RNAの多くは、
配列の逆相補性を利用して特異性の高い配列認識を行う能力がある。
同時に、これらのRNAはその2次構造が機能の発現に重要であり、
また進化的にも2次構造が保存される傾向があることが知られている。
そのため、機能性RNAに対する検索、アラインメント、標的分子予測などでは、
2次構造を考慮した配列情報解析技術を用いる必要がある。
従来のRNA配列情報解析アルゴリズムは計算コストが高いために大規模な解析が
不可能であり、また2次構造予測の精度も十分ではなかった。
近年、RNA配列情報解析に新しいアルゴリズムが次々と開発され、
大規模で高精度な解析の可能性に期待が高まっている。
本講義では、RNA配列解析のγセントロイド推定量と動的計画法を中心に、
RNA配列情報解析における我々の最近の成果を紹介する。
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