ゲノム情報科学研究教育機構
  留学体験記(平成17年度)
ボストン大学 広瀬 修
 ボストンでの三ヶ月は何もかもが新しい体験で、刺激の連続でした。

 ボストンの生活が始まりまず驚かされたのが、その気候です。ボストンは北海道とほぼ同じ緯度上に位置しているので、てっきり夏は涼しく過ごせるものだと思っていたのですが、六月上旬ですでに30度を超す猛暑。しかも湿度も高くベタベタしています。一方、雨や曇りの日は長袖を着ないと過ごせないほど、気温が大きく下がります。なかなか大変な気候でしたが、部屋の中は基本的に空調がきいており、快適に過ごすことができました。

 それともう一つ驚かされたのが、仕事時間の短さです。Delisiラボでは、基本的にみんな10時以降に来て、忙しくなければ5時には帰ります。しかも土日は完全オフ。夏休みはまるまる一ヶ月とる人もいるくらいです。しかし、その分、office hourの集中力はすごく、みなきちんと結果を出します。アメリカ人の公私の切り替えのうまさを実感しました。

 ただひとつ残念だったのが、ホームステイ.ボストンでは、ホームステイは一般にビジネスと考えられているらしく、日本人が想像するものとは、かなり隔たりがあるようです。実際には、ホームステイというよりは間借りに近く、プライベートを共にすることは一度もなく、お世辞にも親切とは言えないものでした。逆に言えば、一切干渉されず過ごしやすいと言えば過ごしやすかったのですが..。
と、いろいろなことがあったのですが、特に本多さん、武藤さんには、大変お世話になりました。困ったときにも力を貸してもらい、本当に助かりました。
本多さんと武藤さんとボストンでの時間を共有できたことを,心から誇りに思います。

 最後に、このような機会を与えてくださった宮野先生と金久先生に感謝します。特に金久先生には、ボストンでご馳走してもらい、いろいろな価値のあるお話をお聞きすることができました。本当にありがとうございました。