JST/NBDC 統合化推進プログラム

ヒトゲノム・病原体ゲノムと疾患・医薬品をつなぐ統合データベース


研究代表者

 金久 實(京都大学化学研究所)

研究開発期間

 2022年4月〜2027年3月

研究開発課題要旨

本研究開発では、ヒトゲノムおよびウイルスその他の病原体ゲノムの情報を社会で活用するための基盤データベースとして、ネットワーク情報、疾患情報、医薬品情報を統合したKEGG MEDICUSの機能拡張と高品質化を行う。これまでの開発では、疾患は生体機能を司る分子ネットワークのゆらぎ状態であるとの観点から、遺伝子バリアント、病原体タンパク質、化学物質などが、シグナル伝達や代謝をはじめとしたヒト生体内ネットワークにどのようなゆらぎを与え、疾患と関連しているかの知識集約を行ってきた。本研究ではこれをさらに充実させるとともに、ヒトの生体システムはそれをとりまくエコシステムの一部であるとの観点から、ゆらぎを与える側の生物システムについてより系統的な知識集約を行う。とくに知識が不十分なウイルス遺伝子の体系化を行うことで、ヒトゲノム、ウイルスゲノム、その他の病原体ゲノムを統合的に活用できるリソースとする。


[ 研究プロジェクト ]