林 健志
目標
ヒトは遺伝的に雑多な動物種なので,個人間での DNA 配列に違い(DNA 多型)が多数 存在します。DNA多型はメンデルの法則に従って遺伝するので,多型の間の遺伝的連鎖を調べると,ヒトゲノムの連鎖地図を作成することができます。
この研究では,
詳細な連鎖地図があれば,遺伝病と密接に連鎖して遺伝する多型DNA マーカーを用い て病因遺伝子を含む DNA クローンを容易に単離することができます。
成果
図の解説
上部に示す家系の各構成員の DNA から PCR 法によって多型 DNA を増幅し,ゲル電気泳 動分析でその多型を検出した。下部に示してあるのはそれぞれの遺伝子型である。
林 健志,他 : 多型反復配列の分離とその解析 (1993) 蛋白質核酸酵素増刊 「ゲノム解析研究」38.581-585