相互作用データのコンピュータ化 


 KEGG では、分子間相互作用や遺伝子間相互作用のデータを、「2項関係」と呼ぶ形でコンピュータ化しています。三段論法のように、関係と関係から新たな関係を導き出す「演繹」は人間が得意とするところですが、大量の関係(相互作用データ)から演繹するためには、コンピュータ化が不可欠です。

 一方、これまで様々な実験技術により、細胞内あるいは細胞間で多くの分子が相互作用していることが明らかになっています。ただ、これらのデータあるいは知識は、専門家の頭の中にあるか、文献に書かれているかで、十分なコンピュータ化が行われていません。KEGG では、文献に書かれた相互作用データを、できるだけ容易にコンピュータ化するためのツールを開発しました。

 KEGG の目標の1つは、各生物種の遺伝子カタログにあるすべての分子のパートナーを明らかにすることです。相互作用データのコンピュータ化に、ご参加またはご協力いただける方は、下記までご連絡ください。